01ー世界史の基本的視点

01ー世界史の基本的視点

世界史を理解する上での基本的視点

日中戦争や南京大虐殺など過去の日本の戦争については、TV、インターネット、新聞雑誌、書籍など、あらゆる媒体で大量に語られています。しかしながら、そのほぼ全てにおいて、歴史を理解する上での基本的な視点が欠落していると私は感じています。また、なぜそれが起ったのか根拠的な理由が良く解らず、結局、歴史の事実を時系列で把握するのが「世界史」のような印象さえ受けます。

ですが、世界史とは、史実を知り、そこから、今後、我々が未来に向かって、どう行動すべきなのかを「思考」し「導き出す」のが「本来の在り方」では無いでしょうか?

だから、世界史は「知る」に留まらず「理解」するものだと思います。

そこで、「日中戦争の真相」について語る上で、世界史を理解する上での基本的な視点とは何かについて述べたいと思います。これは、私に世界史の基礎を教えて下さった武井正教先生の言葉です。

武井正教先生の貴重なお言葉をお伝えさせて下さい。

戦争は思想では起きない。命に関わる問題、又は、その延長線上において、経済的な問題で起きる。金でしか人は動かない。

この言葉の通り、これが歴史を理解する上での基本的な視点だと思います。世界の歴史とは、国家の変遷の歴史であり、戦争の歴史と言っても過言ではありません。「命に関わる問題」とは、国家や民族の存亡にかかわる問題という事です。この視点で見ない限り、歴史の真実は見えて来ないという事です。

世界史は1つの国だけで物事を判断してはいけない。

世界史は、国家の歴史は、他国や周辺諸国との関係を理解した上でなければ正しい結論や分析には至らないという事です。例えば、坂本龍馬の歴史的な立ち位置も同様です。日本史では新政府を作った英雄。しかし、世界史的には日本の植民地化に利用されたテロリスト。日本国内だけの情勢だけで判断したのでは、正しい分析にはならないということです。

「世界史は、地理を考慮して判断しなくてはならない」

戦争が起きる理由が「経済」であるなら、国家の経済はどこから生まれるのか? 私は「国家経済は地理が生み出す。」と考えております。

そのため、世界史と地理と共に理解していくことは非常に重要だと思います。これは武井正教先生も「地理を学べ」と授業中に仰っていました。

現行の学校教育では、世界史と地理は教科としては「完全に分離」されています。世界史は「史実」で「変わりません」が、地理は時代で「変化する」からでしょうか。

ですが、世界史を理解する上では、大まかな地理の理解は必須とも言えます。地理は、何より、国境が出来る理由であり、その場所で戦争が起きる理由に通じるからです。

上記の3つが歴史を語る上での基本的な視点です。これを常に意識しないと、話に諸々矛盾が生じ、どのような歴史を学ぶにしろ、正しい理解には繋がらないと思います。

 

 

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